『令和6年分の年末調整関係書類のうち、前年分から変更される予定の書類がある。』という記事を目にしたので、早速 国税庁のホームページにアクセスしてみました。ありました、ありました。『給与所得者の保険料控除申告書』です。字が細かいので令和5年分と6年分をプリントアウトしてよ~く見比べたら、“続柄(つづきがら)”の二文字が6年分では全部消えています。
記事によれば、各保険会社から交付される保険料控除証明書のデータを年調ソフト等に取り込めば、保険料控除申告書に自動転記が可能となるところ、“親族との続柄”については、保険料控除証明書に記載されていないため自動転記の対象外となり補完入力しなければならないといった手間がありました。
こうした手間を排除し、年末調整の電子化を推進する観点から、令和5年度改正では、令和6年10月1日以後に提出する保険料控除申告書から、①生命保険料控除に係る保険金等の受取人の続柄と、②社会保険料控除に係る保険料を負担することになっている人の続柄の記載が不要になりました。
令和6年分の保険料控除申告書では上記①②の続柄欄に加えて、③地震保険料控除に係る続柄欄も消えています。
へそ曲がりで天邪鬼の私としては、こんな単純な理由で削除するのだから、もともと書かせなくとも(書かなくとも)良い内容のものだったのではないかと思えてなりません。誰かが、『この欄に記載されている内容はどこでも活用していない・必要としていないのだからこの欄は省略しましょう。』といえばそれで済んだこと。お互い、無駄なことをやっていたのではないかと思えてなりません。
なお、その他の変更予定の書類として令和7年分の扶養控除等(異動)申告書などがあるとのことです。